2021.08.31

介護職員の離職率が過去最低に 外国人雇用は拡大 ー令和2年度「介護労働実態調査」結果よりー

こんにちは。 

ケアネットワーク協同組合の元木です。

(↑注:今日で8月も終わります…早い😅)

さて、今回は『介護職員の離職率が過去最低に 外国人雇用は拡大 ー令和2年度「介護労働実態調査」結果よりー』というテーマです。

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     「『外国人介護人材の受入れ実態等に関する調査研究』から見える注目ポイント(その2)


【介護労働実態調査とは】

公益財団法人 介護労働安定センター』が毎年発表している介護労働実態調査の最新版となる《令和2年度「介護労働実態調査」》を2021年8月23日付で発表しました。

 《リンク》

介護労働実態調査とは『介護事業所における介護労働の実態及び介護労働者の就業の実態等を把握し、明らかにすることによって、介護労働者の働く環境の改善と、より質の高い介護サービス提供の基礎資料とするため、介護労働実態調査を実施しています。この調査は「事業所における介護労働実態調査」と「介護労働者の就業実態と就業意識調査」からなっており、「事業所における介護労働実態調査」は介護事業所を対象に「介護事業所で働く労働者の雇用管理の状況、賃金制度・賃金管理の状況、福利厚生の状況及び賃金の状況」について、また、「介護労働者の就業実態と就業意識調査」は介護労働者を対象に「就労の状況、労働条件の状況及び就業意識の状況」について、詳細なアンケート調査を実施しています。』(介護労働安定センター HPより)


【離職率は過去最低 さらに全産業平均をも下回る】

様々な指標がある中で、注目すべきは2職種(訪問介護員+介護職員)計の離職率の低下です。この離職率はここ数年は横ばい~少しずつ低下傾向にありましたが、今回の発表分(2019年10月から2020年9月までの1年間)では14,9%と過去最低だったH30年度とH1年度の15.4%から更に0.5%下がり、過去最低を更新しました。ちなみにこの数字は全産業の平均離職率15.6%をも下回ります。もはや介護はスタッフの入れ替わりが激しい産業ではなくなった…ワケではないと思います(笑)。

また、離職率の低下は喜ばしい事象ですが、勤続年数調査の内訳では、「勤続3年未満」の離職者が全体の離職者の約6割を占めており、勤続年数の短い労働者が離職率を引き上げている要因ともいえます。介護業界として、離職率の更なる改善を目指すのであれば、「勤続3年未満の離職者」を減らす方向の取り組みが重要かと思われます。


【新型コロナの影響下にあっても外国人材の活用は進む】

事業所調査によると外国籍労働者を受け入れている事業所数は 8.6%で、前年の6.6%に比べ 2.0%増加しています。ちなみに一昨年度は2.6%だったので、伸び率は鈍化していますが、集計基準は令和2年9月30日現在と推定されるので、新型コロナによる入出国制限の影響も少なからずあったはずで、それにも関わらず、活用が進んでいる状況であったといえるでしょう。

また、事業所調査による「外国籍労働者の働きに関する評価」の結果分析では、外国籍労働者を雇用している事業所ほど、外国籍労働者に対する評価は高く、不安は低い結果が見て取れます。


【外国人材の活躍の場は拡がるのか】

また、今後の外国籍労働者を新たに活用する予定ついて尋ねたところ、「新たに活用する予定がある」と答えた事業所が 13.4%、「新たに必要はない」と答えた事業所が 83.6%となっています。個人的な感想で言うと《「新たに活用する予定がある」と答えた事業所》の割合が少なすぎるような感じがします。しかし、これは、今回のような調査の回答者は、事業所のオーナーや権限者ではなく、事務長さんのような現場管理者が担当することが多いからはないかと推察しています(回答者が事業所のどのような役職に就いているのかが少し気になります😄 )

また、《「新たに活用する予定がある」と答えた事業所》の受け入れ方法(予定)は、「技能実習生」が54.9%で最も高く、次いで「在留資格「介護」」が 33.8%、「EPA(経済連携協定)による受け入れ」が 13.4%となっています。「特定技能」の選択肢が挙がっていないのはちょっと不思議な気がしますが、来年発表される結果では「特定技能」という方法にも注目が高まるように思います。


【最後に】

《令和2年度「介護労働実態調査」》では、上記で取り上げたポイント以外にも、『所定内賃金、賞与ともに増加傾向にある』といったことや『介護労働者の年齢割合が高まり、60歳以上の介護労働者の割合は全体の約1/4を占める。とりわけ、訪問介護員の 4 人に1人は 65 歳以上』といった興味深い内容が記されていますので、介護に携わる方は御一読されることをお勧めします。


私たちケアネットワーク協同組合は「介護人材に育つ環境づくりのお手伝い」を合い言葉に、これからも組合員事業所様を最大限にバックアップして参ります。

 よろしくお願いします。(M