2021.09.15

『職場環境を整える手段』としての視点を持った外国人材の受入れを【動画あり】

こんにちは。 

ケアネットワーク協同組合の元木です。

(↑注:今日は長袖を着て通勤しました)

今回は「『職場環境を整える手段』としての視点を持った外国人材の受入れを」というテーマです。

関連記事:やはり足りなくなる介護人材【コロナ禍が収まれば人材の奪い合い?】

過去の送り出し国は、未来の受け入れ国に。将来は中国との外国人材の奪い合い?

介護現場における人材の安定化-負のトライアングルを脱するために-


【マンパワー補充『だけ』ではない外国人材の受け入れ】

介護事業所が、技能実習(や特定技能等)の外国人材を活用する大きな理由は日本人スタッフだけでは充足できないマンパワーの補充でしょう。もちろん、それ自体を否定するものではありませんが、技能実習の監理団体として、外国人材を受け入れた現場を数多く見ていると、単純にマンパワーの補充『だけ』ではないと思う機会が少なくありません。受け入れられた事業所のスタッフの方々とお話ししていると、「人手が増えて本当に助かった」というお声も頂きますが、それ以上に「職場が明るくなった」であったり、「外国人材の仕事に取り組む姿勢に感銘を受けた」であったりといったポジティブなお声を多数頂きます。総じて「職場の雰囲気が良くなった」というお声です。


【職場の雰囲気が良くなる理由】

それでは、なぜ「職場の雰囲気が良くなる」のでしょうか。様々な理由があるのですが、ひとつには、外国人材を迎え入れるにあたって、マニュアルや教育プログラムの策定・見直しは必須となります。これが現場における問題点の洗い出しや解消するための絶好の機会となることが多いのです。また、日本人の新しいスタッフを受け入れるときと比較すると、外国人材はどうしても日本語が伝わりにくくなります。そうなると指導にあたる現場スタッフの教育・指導の視点や考え方を従来のやり方から大きく変えざるを得ません。これも現場における問題点の洗い出しや解消するための良い機会となることが多いのです。そして、外国人材は業務(介護)に対して真摯に取り組もうとする傾向が高く、このことに感銘を受ける日本人スタッフが少なくありません。こうした要因が重なって、「職場の雰囲気が良くなる」事例があちこちで誕生しています。


【『職場環境を整える手段』という視点】

『近い将来、日本においては、日本人スタッフだけで介護現場を維持することは難しい』という点については、当ブログでも過去に何度も触れてきました。

もはや、事業所の運営で検討すべきポイントは

 ❌️:「外国人材を受け入れる or 受け入れない」

 ⭕️:「外国人材をいつ受け入れるのか(今すぐor いつまでに)」

なのです。

ただ、外国人材の受け入れはコスト面では安くはありません。【参考記事:外国介護人材のコストは本当に高いのか? 上がり続ける介護職の採用コストを考える】しかしながら、単純なマンパワーの補充というだけでは無く、

『職場環境を整える手段』としての外国人材の受入れ

という視点も備えた上で、受け入れを検討していただければ、費用対効果は決して悪いものではないと私たちは考えます。


【最後に】

2021年9月15日現在、新型コロナ感染者数が全国的に減少しています。(ただ、重症者数や死亡者数の減少率は、感染者数のものと較べるとそれほど減少していませんので、まだまだ注意は必要です)このまま、うまく収束して欲しいものです。そして収束への明確な目処が立てば、出入国に関しても再開の運びとなるはずです。現在入国を待ち望んでいる海外現地の外国人材にも早く吉報が届けばと願ってやみません。


今回のblogの解説動画です(画像をクリックしてください)

『職場環境を整える手段』としての視点を持った外国人材の受入れ:blog解説


私たちケアネットワーク協同組合は「介護人材に育つ環境づくりのお手伝い」を合い言葉に、これからも組合員事業所様を最大限にバックアップして参ります。

 よろしくお願いします。(M