コロナ禍の介護技能実習候補生の現在
オンライン授業で、現在フィリピンで学んでいる介護技能実習候補生に『コロナウイルスをトピックにして文章を作りなさい』という宿題を課したところ、その答案が返ってきました。
現在の候補生の生活ぶりやフィリピンの現状が垣間見られる文章にもなっていますので、今回はその一部を紹介します。(TH)
《注:原文は候補生自身が(辞書や翻訳ソフトも使って)作成した日本語の文章ですが、掲載にあたっては一部修正を加えています》
L さん
私はコロナのため、今家にいつもいるので、家事、勉強をしています。それ以外はゴロゴロしています。前はいつも外出することが多かったので、ちょっと退屈です。前は自由に出掛け用事をすませたり、教会、スーパー、モールに行って友達に会うこともできましたが今はコロナのせいで出来ません。
でも外国に住んでいる両親(注)とほとんど毎日連絡をとるようになったことはコロナのおかげです。
外出できないので、料理をする機会が増え私は料理が上手になりました。
《注:Lさんのご両親は現在クウェート在住》
A さん
私の以前の生活は、どこに行くのも自転車で出掛けていました。
今はコロナなので移動制限があるために自由に外出はできません。
多くの人がコロナウィルスで亡くなっています。外出時はみんなマスクをして健康を気遣っています。私の願いは家族が病気をせずに幸せであることです。
M さん
以前は、自由にモール、スーパーマーケット、公園、教会などの場所を訪れることができました。 私はいつでも友達と集まったり、心配することなく公共交通機関を利用することができした。
今、多くの人が感染して亡くなっているので、家を出るのが怖いです。ほとんどの人は家にいるので、家族と一緒に過ごすことができるのは良いことだと思います。交通量がないので外は騒がしくありません。工場が閉鎖されているため、空気がきれいなので空はより青く、水はきれいで、勉強する時間が多くあります。
また、このような困難な状況で役立つお金を節約することの価値、お金の大切さを改めて再認しました。 野生生物は観光客に邪魔されないため、その生息地を取り戻しているというニュースも見ました。
R さん
コロナヴィルスは私の生活を変え、どこにも行けません。友達との集まりや食事は禁止されています。
教会とスーパーと公園に行くことも禁止されています。マスクとフェイスシールドがないとバスや電車に乗れません。
毎年、私は両親の誕生日を祝うためにバコロド(注)に行きますが、いまは移動は難しいです。
しかし、コロナに負けず生計を立てるため、オンラインでの食品の販売の仕事をしています。
そして、時間が出来たので、その時間は、日本語を勉強しています。
《注:首都マニラから飛行機で約1時間ほどにある島の地方都市》
J さん
Covidの前は、いつでも簡単に好きな場所に旅行行ったり、友達と会ったりできました。でも今は交通手段が限られて、安全のために家にいます。
私たちは自分の健康と衛生についてもっと注意深くなりました。
Covidで大勢の人が死んだのは悲しいです。しかしウイルスのおかげで家族一緒に過ごす時間が増えました。
S さん
パンデミックで私は暇になりました。よかった事は、時間が出来たので、前から欲しかったギターを買って練習しています。
でも仕事がなくなり、今はアルバイトなので給料が十分なく、自分の貯金がだんだん減っています。
Ls さん
Covid19のパンデミックにより、多くの人々が失業しました。私はこのパンデミックに非常に影響を受け、アルバイトを失いました。多くのお店や会社が閉鎖されています。
このパンデミックは私にとって非常に悪い事がおおいです。ロックダウンのため故郷に戻ることができません。子供たちは故郷にいるのでとても寂しいです。私は2人の子供のシングルマザーであるため、生活するためには別の仕事を探す必要があります。ロックダウン中なので家にいてもできることを探しています。
D さん
Covid 19のパンデミックは多くの点で私たちの生活に影響を与えています。多くの国では、ロックダウンや自宅での自粛などの制限措置を表明しています。
このパンデミックについて私にとって良いことは、私がより多くの時間を私の娘との良好な絆を築くことに使えたことです。
私は日本語のレッスンを復習する時間ができましたが、このパンデミックのために、JLPTテストがキャンセルされたのでとてもがっかりしました。