2021.06.22

介護技能実習生が受けなければならない試験(技能検定 編)【動画有り】

こんにちは。 

ケアネットワーク協同組合の元木です。

(↑注:若い頃、関東に住んだことがあります)

 

今回は『介護技能実習生が受けなければならない試験(技能検定 編)』というテーマです。

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【技能検定とは】

技能検定制度においては、技能実習生が修得した技能等を評価するため、技能実習生向けの技能検定として、初級(基礎級)、専門級(随時3級)及び上級(随時2級)の区分を設け、実施しています。(※カッコ内は介護職種以外の技能検定での試験名称)また、実習実施者(受入れ事業所)は、監理団体の指導のもと、技能実習を通じて、技能検定に合格する水準まで技能実習生の技能を向上させることを目的とする必要があります。そして技能実習計画には、技能検定に合格することを技能実習の目標として記載することとされています。


【受検資格と受験スケジュール】

下記の図は厚生労働省が出している技能実習制度 運用要領 に収められているタイムスケジュール「技能実習生の受入れに必要な手続の流れ」になります(介護以外の職種も含む)

緑色の楕円で囲んだ部分が受けなければならない試験です。第3号技能実習まで満了するとなると、5年超の期間中に下記のスケジュールで合計3回の試験を受けることになります。

技能検定の受験資格(受験時期の目処)

 初級:技能実習制度の介護職種に関し、6ヶ月以上の実務の経験*を有する者(入国後9ヶ月目を目処に受検)

 専門級:技能実習制度の介護職種に関し、24ヶ月以上の実務の経験*を有する者(入国後30カ月目を目処に受検)

 上級:技能実習制度の介護職種に関し、48ヶ月以上の実務の経験*を有する者(2号終了後一旦帰国し再入国後24カ月目を目処に受検)


【試験場所と試験内容】

試験場所技能実習生が勤務している事業所・施設となります。受験者である技能実習生にはありがたい反面、実習実施者(受入れ事業所)にとっては試験場所に派遣される試験評価者と事前に打ち合わせをして、会場の確保を含め、当日の試験がスムーズに執り行われるように準備が必要になります。

試験内容は下記のようになっています。

学科試験に関しては「初級」のみ必須ですが、「専門級」や「上級」は任意となっています。ただ、

実習生にとっては日頃の業務の再確認と日本での記念碑的なイベントと位置付けて、学科試験にも積極的にチャレンジするのが望ましい

でしょう。


【受験手続きの流れ】

まず、監理団体は外国人技能実習機構(OTIT)の「受検手続支援サイト」から技能実習生の受検情報の登録を行います。それと並行するかたちで監理団体は、「介護技能実習評価試験受検申請書」を作成し、受検する等級に必要な書類を添付の上、原則として書留等(対面で届き、かつ受領印又は受領の際の署名を行いかつ「信書」を送ることができる方式)にて試験実施機関に送付します。

その後の流れは下記の図を参考にして下さい。


【最後に】

経験からお話しさせて頂くと、2019年夏に最初の外国人介護技能実習生を入国させた当組合では技能検定に関しては、まだ「初級」しか経験がありません。そんな立場で解説させて頂くのはおこがましいのでしょうが、「初級」に限って言えば、今まで受検した48名の実習生は全員1回の試験で合格しました。

世の中には「落とすための試験」と「合格させるための試験」の2つがあると言われますが、「初級」に関していえば明らかに前者です。

ただし、油断は禁物ですし、実際に受検する実習生は大変な緊張感を持って試験に臨みます。ですから、受入れ事業所や監理団体としては、そんな彼/彼女たちに想定問題集を提供したり、実技のシミュレーションを行うなどして支援しましょう。


今回のblogの解説動画です(画像をクリックしてください)

介護技能実習生が受けなければならない試験(技能検定 編):blog解説


私たちケアネットワーク協同組合は「介護人材に育つ環境づくりのお手伝い」を合い言葉に、これからも組合員事業所様を最大限にバックアップして参ります。

 よろしくお願いします。(M