2021.07.01

新型コロナ禍の外国人介護技能実習の現場を考える

こんにちは。 

ケアネットワーク協同組合の元木です。

(↑注:今日から2021年後半戦です 頑張りましょう!)

今回は『新型コロナ禍の外国人介護技能実習の現場を考える』というテーマです。


【新型コロナ禍の緊急事態宣言】

2021年7月1日現在、新型コロナウイルスに関して現在の日本における対策措置としては日本では沖縄県に「緊急事態宣言」下にあります。(東京、大阪をはじめ10都道府県に「まん延防止等重点措置」)緊急事態宣言は2020年3月13日に成立した新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく措置です。

最初の緊急事態宣言は2020年4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言を行い、4月16日に対象を全国に拡大しました。その後、感染の縮小に伴い、部分的に解除が進み、2020年5月25日に全面解除となりました。

2回目の緊急事態宣言は2021年1月8日〜3月21日の期間で当初は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に対して行われましたが、その後、大阪、愛知、福岡など最大11都府県が対象でした。

3回目は2021年4月25日に大阪、兵庫、京都、東京に「短期集中」をキーワードに5月11日までの「17日間」で宣言されましたが、その期間では収束せず、対象地域も愛知、福岡、北海道、広島、岡山、沖縄と拡大され、徐々に解除されはしましたが、沖縄県のみではありますが、今現在も継続中です。


【緊急が平時に  非日常が日常に】

上記でわかるように、日本全体で見ると新型コロナの影響で昨年の4月から断続的に緊急事態宣言が出され続け、今や我々の生活は「緊急」が「平時」であり、「非日常」が「日常」になっています。そんな中、現在、日本の外国人介護技能実習の現場への影響を考えてみます。


【施設内での大きな行事は中止もしくは大幅縮小】

事業所にもよりますが、通常、介護事業所では日常のレクリエーションとは別に節目節目で様々な行事を行うことが多いです。行事も多種多様で新年会、餅つき、ひな祭り、花見、夏祭り、運動会、秋祭り、ハロウィン、クリスマス、忘年会等々。開催当日だけでなく、準備作業においても他の職員と協力して行うことで、事業所内や職員間のチームとしての結束力が高まります。また、大きな行事だと事業所内だけにとどまらず、地域の団体(学校、町内会、婦人会 等)も参加して、その地域の一大イベントになっていることも珍しくはありません。緊急事態宣言発令以降は、そうした大切な交流の場が軒並み中止(もしくは規模の大幅縮小)となり、『配属されてから大規模な行事は未経験』という実習生がほとんどです。


【プライベートにも制限】

新型コロナウイルスの出現以前から、介護事業所における感染防止対策は「ウイルスを現場に持ち込まない」が基本でした。ですが、感染力が高く高齢者が重症化しやすい新型コロナウイルスに対しては、この点については更に徹底され、緊急事態宣言発令以降は自社の職員に対しては、業務上はもちろん、他者との接触を避け、プライベートにおける不要不急の外出や遠距離の移動は控えるように通達する介護事業所が非常に多くあります。「自社の職員」とは国籍を問わずですが、外国人技能実習生も例外では無く、2020年の春以降に入国した実習生は、『遠方はもちろん、配属された地域の近隣にある観光名所すら一度も訪れたことが無い』という者が多くいます。


【予定していた外国人材が来ない】

緊急事態宣言発令以降、海外との出入国に関しても様々な制限が加えられ、一時的に出入国が可能という時期もありましたが、今現在、新たな外国人材に関しては(原則として)入国することはできません。当組合のケースで云うと、緊急事態宣言発令されてから、本来、2020年の春から秋にかけて入国予定だった技能実習候補生は全員、なかなか入国時期が決まらず現地で待機させられていましたが、ようやく「レジデンストラック」の制度が作られて、これを利用しての入国が可能になった時期に急いで各種手続を整え、11月下旬から12月末の1カ月超で32名いた待機者全員を入国させることができました。かなりタイトなスケジュールでしたが、あの時期を逃していれば今現在も待機させられていたいたことは間違いありません。恐らくビザはあるものの今現在も日本に入国できずに現地で待機している外国人介護人材はたくさんいるでしょうし、彼/彼女たちの入国を心待ちにしている介護事業所も多数あるかと思います。その中にはフロアの人員配置や採用計画の見直しを迫られたという介護事業所もあるでしょう。

少し前のテレビニュースですが、関連するYouTube動画を紹介します。

外国人が来ない!その労働力に頼る『介護現場』の懸念新型コロナの影響ここにも(2020年4月14日)


【最後に】

世間では新型コロナワクチンの接種が徐々に進みつつありますが、変異株の脅威も含めて、コロナ禍以前の生活に戻るのにはまだ時間がかかりそうです。また、場合によってはもう過去には戻ることは無く、新しい生活様式が確立されるようになる可能性も否定できません。いずれにせよ、

今できること、これからできることを考えながら進んでいきたい

と思います。


私たちケアネットワーク協同組合は「介護人材に育つ環境づくりのお手伝い」を合い言葉に、これからも組合員事業所様を最大限にバックアップして参ります。

 よろしくお願いします。(M