介護技能実習生と送出し機関とのオンラインミーティング(その2)
今年8月にも行われましたが、フィリピンの送り出し機関が主催するZoomミーティングが昨夜実施されました。このZoomミーティングは定例化され、月に1回 第一金曜日の夜に行われています。
今回のテーマは2つ
・『コロナ渦での技能実習』
・『働き方と(実習を終了してフィリピンに帰国してからの)将来』
まず送り出し機関のJ先生より、『コロナ渦での技能実習』について、どのように意識しているのかを参加した実習生全員にヒアリングしました。
全員の返答を聞いたうえで、J先生が発言されました。
【現在の日本では厳しい外出制限はなく、まわりにいる日本人も皆さんの外出には強く言わないと思います。日本では“Go to travel”などもあるようですし… でも、今はどのような行動をとるのがベストですか?
気をつけて、遊ぶことですか?
内緒にしていたら🆗ですか?
仕事以外は、実習生には関係ないのですか?
日本人が優しく、何も言わないのはあなた達のことをみているのです。
自分がとる行動に責任が持てますか?
もし、何かあった場合、私たち(送り出し機関)は助けることはしませんよ。
自分がコロナに罹って、施設に迷惑をかけたら、自分が責任をとるのではなく、施設全体が責任をとります。それは、「ごめんなさい」では済まないことなのです。
あなた達は、今のところ、きちんと責任を持って行動していますが、他県においては同じフィリピン人で身勝手な行動をとり迷惑をかけた実習生が出ています。
フィリピン人、1人が間違った行動をすると、「もしやフィリピン全員が…」と思われてしまうのは当たり前です。
そういう状況にあるということをいつも考えて日々実習期間を過ごしてください。】
J先生の口調はかなり強いもので、実習生も皆、神妙に聴き入っていました。
その後、『働き方と将来』についても
【今のフィリピンの雇用状況はとても厳しいです。ますます失業率は高くなっています。
どんなに日本語レベルが高くても、職につくことは今のフィリピンでは厳しいです。
今、日本で学べる貴重な時間を無駄にしないで下さい!
日本は、安定した生活の中で仕事ができますね。
それは、どれだけ幸せなことか感謝し、実習期間中、自分がどんな介護士になりたいか、将来どこで何をして生きたいか、真剣に考えて下さい。】
これもかなり厳しい口調でした。
1時間半のこのミーティングで、実習生達は何に気づき、感謝し、明日から過ごすのか…
日本とフィリピンでの環境の違いや生活レベルの差、将来のことをもっと実習生達と話し合っていき、彼らの明るい未来に繋がるようにサポートしていきたいと思いました。(K)