2021.08.20

技能実習生のもとに「国民年金保険料追納のご案内」が届きました(その対処法)

こんにちは。 

ケアネットワーク協同組合の元木です。

(↑注:今日の大阪の天気は晴→雨→曇→雨です)

 

さて、本日は実習生からの実際の相談を元にした『実習生のもとに「国民年金保険料追納のご案内」が届きました(その対処法)』という記事です。

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【居住地の管轄外の年金事務所から郵便物が届いた】

先週、奈良市内の介護施設で実習を続けるフィリピン人技能実習生Dさんの寮あてに1枚の圧着ハガキが届きました。(下記写真) 送り主は貝塚年金事務所。Dさんは奈良市在住です。とりあえず圧着ハガキを開いて見ると「国民年金保険料追納のご案内」の文字と共に「16,410円」の金額の記載がありました。2019年に入国してN3試験にも合格しているDさん、ハガキの内容を完全には理解できなかったようですが、「これは払わなければならないのかしら?」と不安になり、ケアネットワーク協同組合の担当者に問い合せをしてきました。

 


【スタッフで推察してみた】

問い合わせを受けた担当者を含め、ケアネットワーク協同組合のスタッフも全員が初めて見る書類でどういう意味なのかがわかりませんでしたが、皆で知恵を絞ってイロイロ推察してみました。

  • Dさんが入国したのは2019年(平成31年=令和元年)7月なので対象月は合致している。

  • 入国後講習機関は泉南郡岬町にあり、入国後1カ月の「2019年7月」は岬町に住所を置いていた(年金業務の管轄は貝塚年金事務所)。

  • 講習受講中、実習生たちは無給なので、全員が国民年金の全額免除申請は済んでいる。

  • ハガキの最終段に「保険料を免除された期間中の保険料を追納(さかのぼって納める)することにより、老齢基礎年金の受取額を満額に近づけることができます。」の案内がある→ニュアンスとして支払い請求をしているワケでは無さそう。

…と、アレコレ推察してみましたが、当然、結論は出ませんでした


【年金事務所に直接聞いてみた】

結局、聞いてみるのが一番ということで、ハガキに記載のあった貝塚年金事務所の番号に電話して、尋ねてみました。(ただ、自動応答の案内に応じて該当番号を押した結果、『ねんきん加入者ダイヤル』に転送されました)

電話口の担当者の女性に『技能実習生のもとに「国民年金保険料追納のご案内」に届いたがどのようにすれば良いですか?』と尋ねたところ『過去10年以内に免除や猶予になった保険料の分も、今から追納すれば、将来もらえる年金額が増えるというご案内です。通常の未納分は過去2年以内までしかさかのぼれませんが、免除や猶予になった保険料は10年以内の分を追納できます』との返答でしたので、『将来的に日本で年金をもらうつもりが無い実習生に関しては払うメリットは無いですね』と伝えると『…そういうことになりますね』とのことでした。よって、技能実習生Dさんには、担当者を通じて

国民年金保険追納ハガキに関しては何もせず、廃棄しても良い

と伝えてもらう事にしました。あと、Dさん以外にも数人に同じ内容のハガキが郵送されてきたという報告が入ったため、今後は同様に対応することをケアネットワーク協同組合のスタッフ間で確認しました。


【最後に】

「Dさん以外にも数人に同じ内容のハガキが郵送されてきた」と記しましたが、それぞれ入国時期も所属法人も違っていました。その一方で、同じ時期に同じ法人に配属された実習生でも今回のハガキが送付されたり、送付されなかったりしています。『国民年金保険料追納』という制度自体、年金保険料の納付率を上げようとする日本年金機構の努力の表れだと思いますし、充分、その意味を理解できるのですが、対象者に対する告知ハガキをどういう基準で送付しているのかがわからないので、ちょっとモヤモヤしました。


私たちケアネットワーク協同組合は「介護人材に育つ環境づくりのお手伝い」を合い言葉に、これからも組合員事業所様を最大限にバックアップして参ります。

 よろしくお願いします。(M