2021.12.24

水際対策 当面の間延長 オミクロン株の影響で -再入国の目処は立たず-

こんにちは。 

ケアネットワーク協同組合の元木です。

今回は『水際対策 当面の間延長 オミクロン株の影響で 再入国の目処は立たず』というテーマです。

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【日本におけるオミクロン株の流入状況】

先月の11月29日、突如「外国人の日本への新規の入国措置は30日午前0時から全世界を対象に禁止する」と表明され、その期間については「当面1ヶ月」とされていました。理由としては、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が欧州などで急拡大する状況を踏まえての措置でしたが、この措置を発表した時点における日本国内のオミクロン株感染者は0人でした。が、発表翌日の午後にアフリカ南部のナミビアから入国した30代の男性が、オミクロン株に感染していたことが確認され、その後ジワジワと感染者数および濃厚接触者数は増加し続け、検疫で発見される例のみならず、スポット的に大阪、京都、東京においては市中感染とみられる事例も起きつつあります


【入国再開はオミクロン株で先行き不透明に】

上記の「外国人の日本への新規の入国措置禁止」と表明された際、その期間については「当面1ヶ月」が目処とされていました。しかしながら、日本国内においてもの徐々にオミクロン株の感染が拡がりをみせるなか、先週後半には、延長する可能性が高いとの見方が複数のマスコミで報道され始めました。

そして、11月21日 臨時国会が閉会されたことを受けて開かれた記者会見の場において、岸田首相より年明け以降も当面の間、延長する方針が正式に表明されました。

ネットメディア FNNプライムオンライン は2021年12月21日 火曜 午後8:26付の記事で『岸田首相会見 水際対策 当面の間延長 常に制度の見直し行う』と報じています。《オリジナル版アーカイブ版

記事を一部抜粋(『赤文字』)しながら、内容を紹介します。

入国停止延長の理由について『オミクロン株の感染力、重症化リスクなどに関する科学的な評価が、いまだ確立しておりません。このため、年末年始の状況を見極めつつ、当面の間、水際対策を延長することとしました』とし、延長期間に関しては、「○カ月間」などの具体的な数字を避け、『当面の間』というぼかした表現にとどめました。


【この入国禁止措置は長引く? or あっさり解除?】

さて、『当面の間』とはどれくらいの期間を意味するのでしょう。

「オミクロン株の感染状況」に左右されることは間違いありませんが、首相があえて具体的な月数等を挙げずに延長したことを勘案(邪推)すると、「1カ月は越える」とみるのが妥当なのかもしれません。今現在は第一波~第五波におけるような感染状況にはなく、経済への影響を考えると大規模な行動抑制を政府が呼びかける雰囲気にはありません。約一週間後に迫った、年末年始の時期は帰省を含めて旅行などで人の往来が激しくなることは間違いなく、このことでオミクロン株の感染が拡大することはあっても、抑えられる可能性はまったくありません。首相(というか政府)はある程度の感染の拡大はやむをえない、もしくは織込んで入国禁止措置の延長を決めた可能性が高いと言えるでしょう。

少なくとも来月の2022年1月末に解除されるという希望は抱かない方が良い

のではないでしょうか。


【最悪のシナリオはオミクロン株による第六波の到来】

この原稿の作成時点(2021年12月24日の昼過ぎ)では大阪、京都、東京でスポット的な市中感染と思われる事例はありますが、日本において、オミクロン株による大きなクラスター感染や県境をまたいだ面的な拡がりなどは見られません。ただ、ヨーロッパを中心とした海外においては、感染拡大が起きると急激に広まることは既知のことなので、今後、日本においても同様の事例が起きる可能性があり、充分な注意が必要です。

ただ、感染拡大を防ぐための『充分な注意』は『どれくらい注意すれば充分』なのかは正直なところ、誰にもわかりません。不幸にもオミクロン株による急激な感染拡大が起きると、日本における「第六波」となることは間違いなく、外国人材の早期の入国再開を望む私たちにとっては、最も望まないシナリオでもあります。


【最後に】

有効なワクチン接種を受けていたとしても感染するという「ブレークスルー感染」が多い、オミクロン株は非常に脅威ではありますが、一方では、幸いなことに『感染しても重症化リスクは低い』というのが現在の見解のようです《参考:バイデン氏、オミクロンでブレークスルー感染増でも重症化リスク低い ブルームバーグ

感染対策に気を緩めない日常生活と共に、3度目の「ブースター接種」も含めた有効なワクチン接種の推進で、なんとか新型コロナウイルスを抑えこみ、外国人材の早期の入国再開につなげて欲しいと切に願います。


私たちケアネットワーク協同組合は「介護人材に育つ環境づくりのお手伝い」を合い言葉に、これからも組合員事業所様を最大限にバックアップして参ります。

 よろしくお願いします。(M